火曜日嫌い

やまもとのブログです。

相対性理論presents「実践Ⅲ」@UNIT

w/栗コーダーカルテット、DJまほうつかい(a.k.a 西島大介)


オリコン7位バブル後の自主企画ということで、
それぞれが勝手に自分だけの「相対性理論」像を捏ね繰り回して肥大化させまくった状態の人が集まってた
シャレの効かない客層というか、品定めするように微動だにせずステージを見ている人が多くて疲れた
それに対抗せんと言わんばかりにゆっくりフロアを見つめるやくしまる女史の眼差しが、エロさや可愛さや女らしさや、
その他いろんなものをいっぺんに湛えていて見惚れる。


雰囲気としてはミドリが噂だけが先行して見世物気分で見に来る人が多かった時期と近かった
ミドリとは成り立ちが別物だし理論はもっと思惟的で意図的だけど。
去年同じくUNITであったイベントは行っておくべきだったと今更思う


状況を逆手に取っていて、この空気もすべて織り込み済みではあるんだろうが。
こうなってる時点で完全に勝ってる。でもなんか悔しい。なにこの感覚。
とか言って全部私の思い込みです、ライブ見るのこれで3回目だし
この掌で転がされている感覚…嫌いじゃない!
スレの「このグループはアルバム聴いてから生しまるを観るまでの間が
魔法にかかるっていうかクライマックスだな」というのも頷けるけど、結局思い込みの勝利みたいなところがある
音源のサウンドメイクが素晴らし過ぎて、どうしてもライブを見ると粗が気になるけど、
そういうのも含めてこのバンドが成り立ってるのだと思ってしまう
あまりにも淡々としてるから一瞬寝てしまった。後半ぐんと安定した


栗コーダーは目を瞑ると瞼の裏に風景が色鮮やかに浮かんでくるような、優しくて暖かい音でした
「あの、勝手に出てきてやってるわけじゃないんですよ。ちゃんと相対性理論のメンバーに呼ばれてるんです」
「自己紹介がわりに」と「帝国のテーマ」と「ピタゴラスイッチのテーマ」をやってくれて超にこにこした


隣にいる男の人が、マスクをしているけどどうも見たことあるなあ…と思っていたら
あの「つみきのいえ」の音楽をギターなどを担当している近藤さんが手掛けていて、仕事の都合で授賞式には行けなかったけど、
今日もしかしたら加藤監督が来ているかもしれない、というお話。
…あ、この人加藤監督だ。


終盤でやくしまるを呼び込み、「カントリーロード」を演奏。
生しまるを一目見ようと、後ろから人が雪崩れ込む。
真ん中にパイプ椅子が置かれ、ステージ下から登場。
理論の曲ではないやくしまるボーカルは、やっぱりふわふわしていて掴みどころがなかったけど、
栗コーダーの音にぴったり合っていて心地が良かった。
「やくしまるさんは…雑談とかしませんよね」というメンバーさんに、少し微笑んで先を促すようなジェスチャー
この日ここだけが生身っぽい瞬間だった。


DJまほうつかいは西島大介がやりたいことをやった結果
年末の「ポ祭」での映像がひとしきり流れた後、まほうつかいが一人で出てきてバックに打ち込みが流れ続ける
唐突にナパーム・デス「you!suffer!」「短過ぎたから」
おはようオーパーツの拡大解釈からのWe are X!というわけのわからない30分でした
オーパーツをシンガロングさせようとして、「相対性理論で歌えることなんて二度とないぞ!」
ニセやくしまるは髪型や服装、歌い方はもちろんハケ際の「…またね」まで完コピだった
「真部ー!」「真部ー!」「相対性理論の真部ー!」「呼んでくれて…ありがとう!」
ギタリストは赤い髪でhideモデルのあのギターで西島大介は「よくやったお前たち!最高だ!」とか言う


相対性理論プレゼンツ」


1.地獄先生
2.ルネサンス
3.LOVEずっきゅん


「ペイアテンションですよ」


4.さわやか会社員
5.流行曲
あいうえおっと、かきくけこれは


最後の方でメロディ外して喋り口調みたいになるところがすごくかわいい


6.小学館
今日から三週間、目覚めちゃだめだよベイビー
外は大洪水 起きると危ないよ


真部コーラスが冴え渡る。


「言いたいことがあるなら、オーパーツに言って」


7.おはようオーパーツ


ついつい先程のDJまほうつかいを思い出しそうになって必死に抵抗。


8.四角革命
9.ふしぎデカルト


「私の行間、読まれちゃった」


10.学級崩壊
11.新曲
12.新曲
13.テレ東


「うそつき」


14.品川ナンバー


こんな曲でもリズムを取るでもなく淡々と歌うまるしまる


「チャオ」


容赦なく客電が上がって、後には狐につままれたような顔のギャルや口元がゆるみっぱなしの男子が散見。
パラレルパラレルパラレルパラレルパラレルパラレルワールドが聞きたかった…
バーモント・キッスも聞きたかった…
ライブではやらないのだろうか


帰りは「シフォン主義」と「ハイファイ新書」を延々とリピートさせながら帰った。
なんか悔しい。