火曜日嫌い

やまもとのブログです。

OGRE YOU ASSHOLE presents“which is right brain”@渋谷o-nest

group_inou/ゲラーズ(GELLERS)/七尾旅人/OGRE YOU ASSHOLE


group_inouは良くできる生徒会長みたいなサンプラー担当と糸の切れた凧みたいなvox担当の二人組…
何かにヒップホップユニット、て書いてあったけど、ヒップホップではないな…なんだ。
人のベースアンプに登ったまま降りてこない相方を見ながら
「こうなったら手がつけられませんよ、3曲目でここまでなるのは珍しいですね」


ゲラーズは静と動のバランスが悪くて、建て付けの悪いシーソーみたいで、
あっちでもこっちでも小噴火が起こってて素晴らしくかっこよかった。
左の隅っこでそれまで職人のような佇まいでベースを鳴らしていた人が、
突如としてマイクに噛みつき始めた瞬間ちょっと惚れた。


七尾旅人は宇宙でした。
始まってすぐぐらいに、私のプログレ咳が止まらなくなり入口付近でぜえぜえ言ってたらnestのお姉さんが水をくれた。ありがとうございます。
落ち着いたから中に戻ったら、ステージ上の旅人の周りにお客さんが体育座りをしている…
「座ろうよ…」の一声でフロアのお客さん床に座る。
魔法にでもかけられたんじゃないかしらと思うほど、自然な光景だった。
端から見たらおかしな空間だったろうが、旅人が歌うとそれが当たり前に思えてしまうんだなあ。
合間にちょっとオッサン入った気さくなMCも挟みつつ。
想像してごらん、nestの天井を突き抜けて、碧空、雲海、光の帯、宇宙。
七尾旅人に持っていたイメージ、エキセントリックで掴みどころのない孤高の人
それどころか、人と人とを繋ぐ手段を、その声とギターにたくさん持っているんだと思った。
曲が終わって、音が止んでも、なんだか心地良い痺れのような感覚がずっとあった。


オウガ、まだライブを見るのは3回目だけど、その度にもっと、もっと、もっと聞きたくなる。
一曲目が兼々「ハードロックみたいだなぁ」と思っていた「J.N」で、でもライブで聞いたらまた印象が違った。
冒頭から出戸さんのギターの調子が悪く、おや?と思っていたら
「この中にブルースドライバーっていうエフェクター持ってる人いませんか」病人の出た飛行機みたいな呼びかけ。
愛用のエフェクターが壊れているのを無理やり使い通していた様子。
だけどその音が好きだから音が途切れてもそのままやります、と。
「辺りはここ」「平均は左右逆の期待」「アドバンテージ」新曲がどれも恐ろしくかっこいい。
次々展開していく曲に身震いした。大袈裟じゃなく。本当におもしろい。
興味が尽きない。あの特徴的な声もそうだけど、バンドが様々に化けては巨大化していく。
みんなして平熱低そうな顔して、サクサク空気を切り取っていく。痛快。
アンコールに「ユーレイ」。


もっと長い時間見たい!9月のshelterまで長いなー
赤い疑惑っていうかっこいいバンドと、lostageっていうかっこいいバンドと、sister jetっていう僕らの知らないバンドが出ます」
ええー…