火曜日嫌い

やまもとのブログです。

神保町花月『リーベ座の怪人』


脚本・根本真理子
演出・浅野泰徳(ジャングルベル・シアター)


出演
マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)
アームストロング(栗山直人安村昇剛)
チョコレートプラネット(長田庄平松尾アンダーグラウンド)
2700(八十島弘行常道啓史)
とっしー、ドイツみちこ、出雲阿国、春名友美


数多くの劇団、舞台人を世に生み出してきた劇場『リーベ座』。
そこには、真に舞台を愛するものだけに見える『怪人』がいるとの噂があった。

片岡泰樹(マヂカルラブリー村上)が主宰する劇団「東京クロスサイン」。
老舗の劇場「リーベ座」での公演が終わり、最後の挨拶で脚本と演出を手掛ける泰樹が
勝手に「次回の公演は2か月」と告知してしまい、
劇団員の菜月花(出雲阿国)、河合敏之(チョコレートプラネット長田)、
村田茂(アームストロング安村)、小山英晴(2700八十島)は反発する。


劇場の支配人である水元真知音(ドイツみちこ)は先代の支配人だった叔母の亡き後を受け継ぎ、
リーベ座の運営に尽力していた。
かつて小劇団で俳優をしていた古田和男(とっしー)は、今は雑用係としてリーベ座を支えている。
劇場の近くにある喫茶店「牡丹」で飲むコーヒーがお気に入り。
真知音はコーヒーが飲めないので「牡丹」へ赴いたことはないが、
足繁くリーベ座に通う男性店員(2700常道)とは顔馴染みだった。
近くに住む大学生の小田泉美(春名友美)はリーベ座の常連客で、
劇団の公演を全て見ているほどのファン。


「裏切りと失望に満ちた時代に生まれ、
だからこそこの闇を照らす希望という名の光を書きたい」という夢を持ちながらも、
パクリのような台本しか書けず行き詰っていた泰樹の元に、
黒いマントを羽織り、薔薇の花束を持った謎の男が現れる。
「花を主役にしたラブストーリーを書け」と告げて去っていく。
その男の姿は、その昔リーベ座で公演を行い、
現在は世界的に有名な演出家となった間野眞一郎(アームストロング栗山)が、
「真に芝居を愛する者だけがその姿を見ることができる」とインタビューで語っていた
「リーベ座の怪人」そのものだった。


「怪人」の助言により脚本のアイデアが浮かび、劇団は稽古を始める。
稽古中、現れた「怪人」を花も目撃する。
「怪人」に出会えたことで、「自分は選ばれた人間なのだ」と思い込み、
それが自信に繋がってゆく泰樹や花。
いつも失敗ばかりの茂も、照らされたスポットライトの下で
愛する人に気持ちを告白する役を見事に演じ切り、
主役の花も「怪人」の姿を照明の向こうに見たことで良い演技が出来たと感動しきり。


しかし、間野曰く「リーベ座の怪人」は黒いマントなどつけていないという。
ちょうどその頃、小劇場で「怪人」と名乗る黒ずくめの格好をした男が
泥棒に入る事件が多発していた。
疑念を抱く泰樹。

全ての公演が終わり、劇場の照明係の城戸琢也(チョコレートプラネット松尾)が「怪人」を連れて現れた。
問い詰める泰樹。実は「怪人」は城戸の助手の橋口幸彦だった。
橋口は花に惚れていて、最初に泰樹と出合った日は、
誕生日を迎えた花に渡すために薔薇の花束を抱えていたのだった。
しかし花は河合と交際しており、気持ちを伝えられないまま。
茂は真知音に思いを寄せており、
いつも客席の後ろで見守っている真知音のことが気になってセリフを飛ばしてしまっていた。
泰樹は泉美のことが気になっていて、泉美のドイツ留学の日程に合わせて短期間での公演を行っていた。
奥手な泰樹を橋口が後押しし、二人はデートの約束を取り付ける。
「『リーベ座』の『リーベ』って、ドイツ語で『愛』っていう意味なんですよ」と泉美。


橋口は今回の公演が終わったら、照明の仕事をやめるつもりだった。
しかし、花や茂に感謝されたことで、もう少しこの仕事を続ける気になったと泰樹に告げる。
花をはじめとした劇団員たちはまた橋口のことを「リーベ座の怪人」だと思い込んでいるが、
本当のことは言わずにおこうと約束する泰樹と橋口。


真知音は劇団員から「牡丹」が母娘2人で切り盛りしていると聞き、
自分が店員だと思っていた男性が誰なのか不思議に思う。
実は彼こそが本当の「リーベ座の怪人」であり、その姿は黒いエプロンに胸に赤い牡丹の刺繍。
彼と2人でコーヒーを飲む和男だけが、その正体を知っていたのだった。


オープニングで「オペラ座の怪人」ばりのマスクつけて
マントを翻す野田君がものすごく素敵だったのだけど、
素敵だったのはそこだけでした
正体がバレてからはただの野田君だった


「怪人」だと思い込まれていた時の橋口を見た和男さんが、
単に城戸さんと仲が悪いからってだけの理由で本当のことを言わずに見て見ぬ振りをするとか
橋口の服装が単に“おかしな私服”だったりとか、突っ込みだすとキリがない部分や、
チョコプラを筆頭にしてボケを入れ過ぎて本筋がぶれたり松尾のボケがとにかくしつこかったり、
「お芝居」と「笑い」のバランスが悪かった。
栗山さん頭に「ムーンウォーク」、松尾さんもみあげくるんと、
中盤から腕と額に「鬼」、手の甲にも「鬼」で野田君「ぬーべーですね」
真面目なシーンに繋げなきゃいけないのに演者が吹きだしちゃって流れが途切れてグダグダになってた


十島さんの印象がものすごく薄い。チャラくてすぐ写メ撮ってヘソ探してる役。
常道さんの演技を舞台袖で厳しくダメ出ししていたらしい
そもそも劇場が舞台で劇中劇を挟んだり、真知音に「私は役者でもないし台本が書けるわけでもない、
ただの演劇ファンだから」というセリフを言わせたり、
かなり私情の溢れた脚本だなあとも思ったり
「ツノ」でも気の強い女を演じていたドイツみちこさんの演技はかなり良い!
しかし正直何回か(両手で足りるほどですが)神保町見に行った中で一番面白くなかった。


エンディングで春名さん19歳に本気で惚れていると暴露され、
「神保町はお金のもらえるお見合いだと思ってます」と
下衆な発言をする村上が気になって仕方ない。
SPEEDの新曲のサビが「♪ヘソさがしてる〜」のメロディとそっくりらしいよ。聞いてみよう。