火曜日嫌い

やまもとのブログです。

晴れたら空に豆まいて3周年記念「箱庭療音」@晴れたら空に豆まいて

トクマルシューゴ/パスカルズ


当日になってチケットが手に入ったので、台風に怯えながら晴れ豆へ。
内装は唐傘が開いていたり桟敷席があったり、フードは豆メイン、ドリンクチケットは小石、
メニューには泡盛オリオンビールと、代官山駅から歩いて30秒のところになんだか居心地の良い空間がありました
ステージ前には椅子が出ていたので、100人も入ればいっぱい。


トクマルさんから。
マジカルキャンプから直行だったらしく、きっと皆さんお疲れだったことだろう
先日のゴーシュ@ニャンちゅう見てからトクマルさんがますますメルヒェンな存在に思えてならない
2マンなので持ち時間が長い。
ライブで聞いたことのない曲を何曲かやっていたので、これは勉強不足…!と悔恨していたら、
「明日からレコーディングに入る」とのことでそれらは新曲だった模様。
「次のアルバムは世界で7000万枚売れるイメージで作ろうと思ったんですが、7000万枚だとイメージが沸かないので、
少し減らして『7枚』売れるようにしようと思います」
「7枚だと何をやってもいいって気がするのできっと自由な感じになります」


新曲は割とアグレッシブだったような。
密度の高い空間で聞くトクマルさんの歌は優しくて心地よくて、か細いように思えて力強い。
初めて聞いたときはとても複雑なものに思えたメロディに体が馴染んできた気がする。


「今日、僕はとても調子がいいです」「何故かと言うとですね」「僕は台風がそんなに嫌いじゃないこと」
パスカルズさんと一緒にやれたこと」「お客さんがこんなに入ってくれたこと」と、
あともうひとつ(忘れた)が、「四天王ですね」
「この四天王が闘って、最後に残ったのは・・・『お客さんがこんなに入ってくれたこと』です!」
たくさん喋ろうとしてひとりで勝手に行き詰まって喋るのをやめてしまうトクマル…


最後の曲です、と言って1曲終えてステージを去ろうとしたところで「あっ!」
「もう1曲あったんだ!」と弾き語りでもう1曲。
予期せぬアンコール?で得した気分。


パスカルズは総勢14名の大所帯!
石川さんとバンマスの2人はステージから降りてフロアで演奏。
ライジングで見た光景は夢だったんじゃないだろうか…と思えるほどだったけど、
確かにそこに百面相を繰り出しながらあらゆるものを叩く妖精のような人も、
口琴ウクレレを操りながらなんだか切ない声で歌う人も、
森の小人のようなふわふわ感でバンドを率いるバンマスも確かにそこにいた。


曲とかバンドの佇まいもなんだけど、メンバーもみんなこの世のものとは思えない存在感なんだよなぁ…
椅子が空いたので座って見ていたんだけど、見ていたらめちゃくちゃ心が躍って、体を動かしたくなってうずうずした
楽しくて開放的ですこし寂しくて時々涙が出そうになって、「心を動かされる」ってこういうことを言うんだなぁ
バイオリンやトイピアノバンジョーやノコギリ、おもちゃの笛やビニール袋、ありとあらゆる音がぎっしりと詰め合わされた空間
アカネさんが歌う静かな曲で、石川さんが自由すぎてアカネさんが吹き出してしまい仕切り直す場面も。
ガムテープをはがすビリビリッ!という音を出していたのが、それをどんどん体に巻きつけ始めて石川さんが簀巻きに…
知久さん「毎度のことですが、家庭内暴力みないなものですね」
曲だけでも楽しいのに、石川さんがいるから視覚的にも楽しい。そしてバンマスと知久さんがかわいい。
しかし目の当たりにしてもなお夢のようなバンドだ。


地上に出たら雨なんてほとんど降ってなく。
口笛でも吹きたい気分でうきうきとしながら帰路につく。