火曜日嫌い

やまもとのブログです。

DOPING-FUJI-SCHOOL@O-East

タイトル勝ちなのかタイトル負けなのかは各々の判断に任せるとして、
同事務所所属、同世代バンドの競演を見てきましたよ


オープニングアクトのシュノーケルは3ピースで、全員メガネ、福岡出身。
バンドサウンドは少し覚束ない部分もあれど、歌の伸びも良いし好印象。


予想に反してトップはフジファブリック。雪崩のようにお客がフロアに流れ込む。
「TAIFU」「銀河」と頭から素敵に歪んだフジワールド全開。
「銀河」の音の重なり方が緻密で、キュワンキュワン鳴るギターに耳が釘づけ。
「陽炎」「追ってけ追ってけ」「打ち上げ花火」「茜色の夕日」と、おいしいとこ取りの選曲。
志村がMC中ずっと何かを指差しながら喋っていて、それを金澤くんが真似していた。


続きましてDOPING PANDA
フジが残していったマダラ色の空気を一気に光色に染めあげて、ロックスターがやって来た。
とにかく楽しい!バンドがここまで「魅せる」ことができるなんて、感動的。
古川の若干滑り気味のMCも絶好調。
「志村くんの少年のような澄んだ目も、木下理樹の俺らのことを見ようともしない澱んだ目もいいけど、
今日はこのメガネの奥のエンターテナーの目に惚れて帰って」みたいなことを。
「澱んだ目」って!
新曲を披露したあとに「どうだった?」て聞いて歓声が上がると、
「ちょっとドーパメイニアは黙ってて…フジファブリックのお客さん、どうでした?」
で、あまり反応なくてヘコンでみたり。じゃあ聞くなよ!
タロティーのベースがロックバンドでは有り得ないようなベヨンベヨンした音を出していた。


ART-SCHOOLはトリだった。理樹が「イェェェェ!」と雄叫びを上げて登場。
見るたびに変化のあるバンドだから、いつもライブの前は少しそわそわする。
後半の曲順が琴線に触れまくりで。「ガラスの墓標」のイントロのギターで切なくなり、
「ミスワールド」での理樹の叫びに背中がざわっとし、
車輪の下」の最近の曲には少なくなった厭世感にうなだれ、
「ロリータキルズミー」のポップながら悲しい世界に泣き笑い。


曲の前に「え、アートスクールです」「次は、セックスについての歌です」
まぁ言うたら全部そうなんですけどね。
「あと10秒で」がすごい好きだ。どんどん良くなる。
宇野ちゃんのベースが太い音を出そうとして、時々間伸びしたように聞こえる。
でもバンドとしてどんどん逞しくなって、その上を理樹のボーカルがひっかくっていう、
アートの面白さがより分かりやすくなってきた。
最後の曲で戸高がドラム台の上に乗ってぐーでシンバル叩いてた。


ライブ初体験の弟(フジ好き)を連れて行ったんだけど、
フジが「TAIFU」のイントロを鳴らした瞬間の弟のあの顔は忘れないだろうなぁ…
音楽って素晴らしいなと思った次第です。