火曜日嫌い

やまもとのブログです。

ART-SCHOOL LOST IN THE AIR Tour FINAL@渋谷AX

アートのライブにはもうかなりの回数行っているはずなのに、
毎回「良かった」とか「悪かった」とかざっくりした感想しか持たないのは、
ライブの出来不出来に関わらず、このバンドの生身感、生き物感、
不定形な魅力にとりつかれてしまってるからなのかなぁと思った。


ライブで初めて聞いた「LOST IN THE AIR」は、
まばらな照明がまるで雲の隙間から水平線に降り注ぐ太陽の光みたいで、
理樹が最後につぶやく「おかしいな 涙が出ない 出ないんだ」という言葉と相まってなんか泣けた。


今日はいつもに増して戸高が良く動いてて、スピーカーの上に乗って客あおったり。
宇野ちゃんも余裕みたいなものがみえてきた。まわりを気にするようになった?
アコースティック、といいつつ戸高エレキ、理樹アコギで曲のイメージはあまり変わらなかったり。
「スカート」と「1965」を。理樹の声が良く通る。


本編終わる時、櫻井さんが戸高の背中をポンポン、とやってて、
アンコール出て来るときは宇野ちゃんと電車ごっこみたいにして出てきた。
客からの「モヒカン!」の声に反応したり。理樹も「モヒカンって…いいですね」


この日はいいライブになるなぁ、とぼんやり思っていて二回目のアンコール。
「ずっとやってなかった曲があるんだけど…」
これ聞いただけでもう鼻がツーンとした。
二年ぶりに聞くあのイントロ。「斜陽」だよ…
前メンバー最後のワンマンで、カウントダウンで、しつこいぐらいに理樹が言っていた、
「この曲が出来たから、この4人でやっていけると思った」という言葉。
その曲を今、やっと、戸高と宇野ちゃんとやれるということは、
また「この4人」でやっていけると思ったからなのかな。とか。
もしかしたらもう聞くことはないんじゃないかと思っていたこの曲をここで聞けたことで、
自分の中でもひとつ区切りが、やっとついた。かな。


理樹が終始良く笑っていたのが印象的。
いろいろ無器用で不格好なバンドだけど、理樹が歌い続けるかぎり、
理樹が言うように見まもって、いちいち笑ったり考えたりしていけたらなぁと思う。
最近のアートはすごくタフだ。