火曜日嫌い

やまもとのブログです。

椿屋四重奏@渋谷公会堂

2階席の後ろから2列目で見てた。
「トワ」で泣いてる人がいたけど、私の椿屋の為の涙はいつか日本武道館で「嵐が丘」を聞いた時にとっておこうと、今日決めた。


良くも悪くも椿屋のライブは毎回同じで、そのための盛り上がりであるとか、
愛憎タイムにおける安高さんのポジションとかが読めてしまう時がある。
でもそれが予定調和で良くないということではなく、既にそれが椿屋のスタイルなのだ。
もう椿屋の曲を自分の中に消化、昇華?して、そこに自己を投影することができなくなってしまった、
その代わりに、ライブ全編を、もっと言ったら椿屋四重奏というものすべてをひとつのエンターテイメントとして見ている。
それが悲しいことだとは思わない。
「君なしじゃいられない」なんて武道館どころか東京ドームで聞きたい!


初のホール公演だった去年の九段会館はお世辞にも成功とは言えない内容だったが、今日の公演は完璧に近いものだった。
九段会館から今日に至るまでに彼らが得たものは、それまでの数年間を遥かに凌駕するのだろう。
アンコールで長々と話し続けた中田の言葉は実に真摯で、相変わらずビッグマウスながら本当にリアルだった。
はやく武道館に連れて行ってください。こっちも本気で夢を現実にしたいから。


安高さんを通しての、ある種のノスタルジックな感情は、もう、ほぼ、ない。
安高さんがいなければ作用しない瞬間が多数あったし、
安高さんが正式加入して本当に良かった。うん。本当に良かった。


「共犯」前のコーラスの練習で3人が勝手に歌い出しちゃった!時とか、
愛憎タイムとか、どんな顔して練習してるんだろうと考えたら、この人達めちゃくちゃかわいいなぁと思った。
調子に乗ってステージ際まで出ていったら次の歌い出しに間に合わなくなる中田とか、
ますます暴走する安高さんとか、(きっとそれを更に煽っている中田とか、)
中田のペースに乗せられて徐々にキャラが崩壊してきたたかしげとか、
もはやワイルドを通り越して野生味を帯びてきたりょうちんとか、
なんてかわいいんだろうと思った。
いつも思うけど、この人達愛しやすい。愛すべき男達。


「トーキョーイミテーション」のベース大好き。
「踊り子」とかでワンテンポ遅れてモニターに足をかけるたかしげかわいい。
「俺たち、サディスティック・ユウジ・バンドです!」は聞かなかったことにしておきます。
弦楽四重奏もうまく機能していて綺麗だった。
やっぱり「群青」「舌足らず」「空中分解」は素晴らしい。最高だ。大好きだ。


ちょっと見ない間にこのバンドはどれだけ成長したのかしら。
経験を重ねれば重ねるほど、逞しくなる。
次に見る時が楽しみだ。