火曜日嫌い

やまもとのブログです。

“ザ・パントマイム”大道芸人のぞみ&山本光洋@越谷サンシティ広場


大道芸人のぞみさんを見に越谷へ
恥ずかしながら「あらびき団」でのぞみさんを知り、大道芸人を見て泣くという初めての体験をした
1月のさいたま大道芸フェスティバルでは見逃していたため、これが初めてののぞみさんのライブ。
まず何にびっくりしたって、のぞみさん…ロボットの中の人が眩しいぐらいの美青年だった…
熱く、真面目に、真っ直ぐお客さんを見据えながら語り掛けるのぞみさん
ロボット・ストーリーの前にマジックやジャグリング、ディアボロブレイクダンスなんかをやってて、
そこでちょいちょい失敗しながら健気に続ける姿が非常に愛しかった
そんな目の前の頼りなげな青年が、本当にあの「ロボット」なのか、信じられない気持ちでいっぱいだった、が、
ロボットの頭をかぶってBGMが流れ出した途端に、会場の空気が変わった。


壊れたロボットが、生命の暖かさや死や自然に触れて「心」が芽生えるストーリー
空っぽの鳥かご、動かなくなった小鳥、お墓、4色の羽根を散らして表現される季節、
いろいろなモチーフが重なって、無機質なロボットに次第に生き生きと動くように見えてくる
ラストが本当に悲しい。やっぱり涙が出てしまう。
何百人のお客さんが、ただロボットの一生を見つめていた。一種異様な光景。


あらびき団スペシャルでのぞみさんを1位に選んだ千原ジュニアが、
「ここに出てこれをやる勇気をもっと評価するべき。ちゃんとすな!」と言った、
確かにのぞみさんは恐ろしく全うなのだ。
ただその全うさがあまりにも純粋で、ストレートに感情に訴えかける。
小田和正の「たしかなこと」をバックに流し、一切の言語を廃したファンタジー。なのにこんなにもリアル。
なんだろうこれは。老若男女に伝わる温度。


YouTubeやニコニコに動画もあるので、ぜひ一度見て欲しい。
自覚のあるなしに関わらず、中二病の人におすすめしたい
http://fhp.from.jp/nozomin/


後攻の山本光洋さんは貫禄あった!
「笑わせること」に徹底した構成で、お客さんも巻き込んでとことん分かりやすく、伝わりやすく、お腹抱えて笑った。
マイムでのコミュニケーションが綺麗だった。すごい。