「ネコナデ」@Q-AXシネマ
大杉漣と子猫に萌える映画。
一人の中年男が、一匹の子猫との出会いによって一歩を踏み出すお話。
「猫なで声を出すんじゃないっ!」
血も涙もないような仕事の鬼の鬼塚部長が、帰り道で出会った捨て猫をひょんなことから連れ帰ることになり、
新人研修用に借りたウイークリーマンションの空き室でこっそりと飼い始める。
ストレスから毎日胃痛に悩まされていたが、「トラ」と名付けたその子猫と戯れている間だけは胃痛が治まり、
後の事を考えずに心穏やかにいられることに気付く…
「猫は、いい。」
とにかくこの「トラ」がかわいい。
毛玉がふわふわ転がっているかのようなかわいさ。
よちよち歩きで近付いて来たり、座布団からころん、と落っこちちゃったり、
鬼塚部長でなくとも全人類が愛さずにはいられない愛くるしさ。
しかし猫を飼っているわけでもないのに何で見に行ったかと言うと、おっさんレーダーが反応しました
堅物の中年男が子猫にどんどんほだされていく様子が、無防備でものすごく愛しい
トラに話し掛けちゃったり、あやしながら爪を切ったり、
部屋から消えたトラを血眼になって探し回ったり、戻ってきたトラを抱き締めて泣いてしまったり、
お風呂に入れて「綺麗になりますよー」「ほーら、綺麗になったー」とか言っちゃったり、
キュンキュンが止まらなかった。何、このかわいい中年。
かわいい生き物は周りのもの全てをかわいくしてしまうのか。
大杉さんはこの映画の撮影後、トラを本当に大杉家の一員として迎え入れたそうで、
その溺愛ぶりがスクリーンから伺えました。かわいい。まさに猫かわいがり。
最終的にモテモテだったり家庭が暖かかったり、見ていて気持ちがほっこりとする映画でした。
いやされたー。
新人研修や社内での立ち位置といった人間的なエピソードもラストに全て帰結していて、いい映画。
ラストに流れるのがつじあやのによるFISHMANS「頼りない天使」のカバー。泣けてしまう!
“なんて不思議な話だろう こんな世界のまん中で 僕が頼りだなんてね”
ほぼ満席だった。
鬼塚部長がトラに翻弄される場面では場内からクスクス笑いが聞こえて、すごくいい雰囲気だった。
入口でカルカンもらった。使い道がない…
本編の前に流れる予告編がB級アクションとかハードな洋画のばっかりなのに、最後はNARUTO。
子供はQ-AXに来るのだろうか…
その後50m先のo-nestへ