火曜日嫌い

やまもとのブログです。

9mm Parabellum Bullet「カオスの百年 vol.5」@La.mama

ゲスト・ダイノジ/げんきーず/ぺんぎんナッツ/ロングヘアー


9月9日はアストロナイン生誕の日…且つ9mmの日です
にわかの私なんかが行くには勿体なさすぎる、
たくさんの感謝と愛情に満ちた2時間だった。
ステージ上からもフロアからも、この場所が、この時間が、
この音が心から好きなんだという思いが溢れていて、
その気持ちが立ち込める湯気に形を変えて狭いラママをいっぱいにしていた。
また卓郎がめちゃくちゃ楽しそうなんだ。あの笑顔は反則。


「※シークレットゲストあり」「出演者は当日まで発表しません」などと煽りに煽って、
ゲストはまさかのダイノジファミリー。
いつものATRを出囃子に、ピンクと白のスーツが出てくるんだもの…びっくりしたあ!
「我々でゲスト終わりですからね!?」
9mm Parabellum Bullet、略して『パベラ』」「どこのアイドルグループだよ!」
ひと笑いさせて、ステージ上で生着替えしてJETでエアギター、フォー!被ってるよ!
「もうすぐ『VAMPIRE』というアルバムが出ますが、
先日居酒屋でメンバーと打ち合わせをした時、普通にニンニク食ってましたからね。
きっとヴァンパイアがニンニク苦手、とか知らないんでしょうね。」
「次は本物が出てくるから!」


次はATR鳴ってちゃんと本物が出てきた。
卓郎「バンドだと思ったでしょ?」
「俺らニンニク食ってたけど、ちゃんとヴァンパイアがニンニク苦手とか、
知ってるから!十字架とか…」
1曲目からPunishment。…殺る気だな。


滝の前にはよくはしゃぐ女の子がたくさん。卓郎の前にはよくはしゃぐ男の子がたくさん。
和彦の前にはあんまり動かない女の子と男の子がたくさん。…分かりやすい。
和彦の挑発するようなアクションで頭に血が昇る。
少し目を話した隙に、すごい形相で煽りに来てびっくりする。
「Vortex」が嬉しかった!ライブで初めて聞いたかも。和彦のシャウト多い曲がだいたい好きです。


「Sundome」が終わったところで再びダイノジ登場。
「最近のレッドカーペットみたいな感じで、ネタを見ていただくなんてどうでしょう?」
「メンバーの皆さんは審査員ということで」
楽器置いて、和彦アンプ前に用意された椅子に横並びで座る4人。
「ライブ中にメンバーが楽器置いちゃうライブなんてそうないですよ!」
頭からびしょびしょの状態でお笑いを見るバンドとそのお客さん。シュール。
中休み的な意味も含めて、その間にフロントエリアから抜けたり汗を拭いたりするお客さん。


「この人たちをラママで見れるなんて貴重ですよ!げんきーず!」「誰だよ!」
さっきまで卓郎が歌ってたマイクで漫才が始まる。
頭から空気を出して帽子を浮かす。これどうなってるんだろ?
アルバムのヒットを祈願して、逆立ちして足でクラッカーを鳴らす。
BUMP OF CHICKENの藤原君に、『K』のモデルになった黒猫をあげたのは彼ですからね」
どよめくお客さん。「今それ言えば良かったんじゃねえの!?」
「浅草漫才と言えばこの人たち、ぺんぎんナッツ!」「誰だよ!」
ひたすらに浜口京子
「浅草漫才って、片っ方ずっと浜口京子の真似してただけじゃねえか!」
「プチョヘンザッ漫才でお馴染み、ロングヘアー!」「誰だよ!」
卓郎はずっとけらけら笑ってる。
ロングヘアーの決めフレーズを真似して一緒にやってる滝。
「どうですか、9mmのお四方」
最後にダイノジ。貫禄のズレ漫才。漫才というか漫才をネタにしたメタ漫才。
懐かしネタがお客さんに伝わらない(笑)
緊張感とか流れが途切れちゃうから、お客さんちゃんとネタを見てくれるんだろうかと少し心配したけど、杞憂だった。
たくさん笑い声が上がってて嬉しかった。


「メンバーの息も整ったということで…」通路脇のお客さんとハイタッチをしながらダイノジハケる。
卓郎「もともとラママはこういう音楽とお笑いが入り交じる場所で、
今でも月に1回、ここでお笑いライブやってるんだよ」
まさかの新人コント大会を意識した言葉に、驚きと嬉しさでニヤニヤした。
後半もアルバムからの曲を折り込みつつ、全く外しのないパフォーマンスでテンションうなぎ登り。
We are Innocentがとんでもない高速メタルチューン。ちひろのツーバスが鳴り響く。
Living Dyning Meesageに顕著なように、新曲が軒並み笑っちゃうぐらいの歌謡メタル。
ノスタルジックなメロディを引っ掻き回す過剰なアレンジ。


アンコール。全員虎セーター着てきた!
ダイノジさんに出てもらうなら、ぜひ着たいって俺らが言い出したんだけどな…もうやめたいです」
和彦は長袖の上からセーターを着ている。この子は一体…
その格好のまま、和彦が聞き覚えのあるフレーズを弾き出す。
…JET「Are you gonna be my girl」だ!!!
卓郎と滝のツインボーカルダイノジも飛び出して来て生演奏でエアギター。
大地くんと滝が背中合わせてギターバトル。動きがシンクロ。
大谷さんが和彦を煽って吠える。「LEGEND」と書かれた虎セーターで英詞を歌う卓郎。
またそれがかっこいいのなんの。
滝の虎セーターには「TENSION」て書いてあります。
なんだこりゃあ…夢のようだなあ…


全員ものすごい勢いでセーター脱いで、ラスト2曲へ雪崩れ込む。
「今日はこんな俺たちのわがままに付き合ってくれて、ありがとう」
滝も和彦もよく笑ってた。
Discommunicationではダイノジ+ダンサーズの登場でステージ上に男8人がひしめく暑苦しさ。
フロント3人がステージギリギリまで前に出て、その後ろでさらに煽るダイノジ
ラストのsectorは阿鼻叫喚の音の礫地獄。
ハケたステージ脇からそのままフロアに突っ込んで来るダイノジファミリー、
挙げ句ダイブをかます大谷さん。重い!(笑)


曲が終わって、ハケたのか?と思ったら滝がドラムセットに座り、
卓郎→滝ギター、和彦→卓郎ギターでひと暴れ。
終わった?と思ったら今度は和彦がドラムセットに座り、卓郎ギター、滝→和彦ベースでもうひと暴れ。
最後にちひろがふらふらと出てきて、今まで使っていたんだろう氷嚢から氷を取り出してぽんぽん投げる。
まだ終わらせたくないとでも言うように、最後はズルズルと終わった。
お客さんから立ち上る湯気。滴の垂れる天井。真っ赤な顔の女の子。叫び続ける男の子。


ぎゅうぎゅう詰めのお客さんは、やっぱり画一化された一定の動きをする人がほとんどで、
どうしてもバンドが大きくなってくると予定調和がつきものだけど、
9mmにはそれを打ち壊して欲しいなあと思う
せっかくこんな近いところで、こんなアホみたいにかっこいいバンドが音を鳴らしてるんだから。
アンコールの時のぐちゃぐちゃでどろどろの混沌としたダンゴのような状態は最高に気持ち良かった。


1.Punishment
2.Wildpitch
3.Mr.Suicide
4.Keyword
5.Psychopolis
6.Sleepwalk
7.Vortex
8.Interceptor
9.Sundome

10.Hide&Seek
11.Heat-Island
12.Supernova
13.Living Dyning Meesage
14.The World
15.We are Innocent
16.Termination
17.marvelous
18.Talking Machine

EN-1.Are you gonna be my girl
EN-2.Discommunication
EN-3.sector

9mmブログ
http://9mm.jugem.jp/?eid=304
大谷ブログ
http://ohtani.laff.jp/blog/2008/09/999999999-312c.html


9mmというよりダイノジの方が比重の大きい感想になってしまった…


ラママのフライヤーに、卓郎が「最後にラママのステージに出たのは2年前だ
というコメントを寄せていた。
ラママのステージに戻ってくることで、バンドをフラットな状態に戻したかったんだろな。
でもそのフラットは2年前とは比べ物にならないぐらい高いところにあるから、
この先ますますキツかろう…
9mmがまたロックの高みを見せてくれるんじゃないかなあと、小声で主張しておきます。


しかし楽しかった。久し振りに、興奮して夜眠れなくなる感じを味わった。