「おくりびと」@新宿ジョイシネマ3
日本アカデミー賞を見ていて、「おくりびと」が次々と受賞する中で広末涼子だけが…
完全にメディアに踊らされての興味本位です。
似たような人が多いと見えて、2008年9月の公開から5か月経つのに館内は8割方埋まっていた。
身内を亡くしている人は問答無用で号泣してしまうのは仕様として、
そこまで激賞されるほど良く出来た作品かと言うとそうでもないような…
海外では日本独特の死生観や文化が受けているのだと思うし、
父親との関係を描いた後半は、石を交換した回想シーンの時点で展開が読めてしまったし、
終わり方も尻つぼみ…
セリフはあまり多くなく、雄大な自然やものを食べるシーンを多く入れることで
「生命とは?」「死とは?」ということを強く考えさせられた。
殊更日本では「死」に対してウェットなイメージがあるけど、それをかなりドライに描いているので
ちゃんとエンターテイメントとして成立しているな、と
でも銭湯のおばちゃんの最期は泣くよ。あれは泣くよ。
モックンの演技をあまり見たことがないのだけど、流れに流されて行く淡白なキャラクターを
丁寧に演じていた。
葬式あるあるみたいな笑えるシーンも織り込まれていて、劇場内のあちらこちらでクスクス笑いが起きていた。
鍛えられたいい体をしておりました。
広末は…いつまでああいう演技をするのだろう…
父親役が峰岸徹で、ちょっとびくっとしてしまった。
日本映画らしい日本映画でした。