火曜日嫌い

やまもとのブログです。

SPARTA LOCALS ワンマンリサイタル2009「ラストダンスはあなたに」@渋谷AX

心の一部を失ったような気持ちです
何で解散してしまうんだろう?こんなにかっこいいのに。こんなに愛されているのに。
こんなに大好きなのに。
すごく悔しい。ありったけライブを見てきたつもりだけど全然足りない。
これからもずっとスパルタで踊りたかった。
10年後も20年後も、お互いぼろぼろになりながら続いていくものだと勝手に思っていた


中山が脱退した時も、バンドが続いていくことを選んだことに喜びましたが、
音楽と人」のコウセイのインタビューを読むと、あの時から綻びは始まっていたようです
当然と言えば当然なんだろう。個人個人の繋がりがとても深いバンドだったから。


2004年に「ピース」を聞いてびっくりして、すぐにライブを見に行きました
それがAXであった2004年8月19日の「VINTAGE 2004」というイベント
ライブを見ている最中に、初めてスパルタを見たのが同じAXだったことを思い出しました


それから今日までやワンマンやイベントやフェスで80本ぐらいのライブを見て、
その間私はずっと幸せでした
私にはこんなに大好きなバンドがいるんだ、私の好きなバンドはこんなにかっこいいんだと、
ライブの度に触れ回りたくなるほど彼らはいつも最高だった
ライブに行かなくなった時期があるとか、昔よりは好きじゃなくなったとか、
そんなこと口が裂けても言えないぐらい5年間フルスロットルだったから、
今はぽかんと空虚感だけが残る。寂しいよ。


中山が脱退した時のコウセイからのメッセージに、「ロックは止まらねえ!!泥水すすってでも続けてやる!!」
という言葉があった
解散を聞いたときは、この言葉を思い出して、何でだよ!とやり場のない憤りを感じたけど、
きっとそれからたくさん泥水すすって、たくさん傷を負ってしまったんだろう
美代子阿佐ヶ谷気分」を見て、ラストに流れてきた「水のようだ」がレクイエムに聞こえた
色々と予兆はあったから考え過ぎだということにしたかったけど、結果的に本当にそうなってしまった
4人ともきつかっただろうな。どういう気持ちでアメリカから帰ってきてからのライブをこなしてたんだろう。


音楽と人」で「スパルタに関わる全ての人をファンの人も含めて幸せにしたかった」
「でもそれはできなかった、ごめんなさい。スパルタローカルズは解散します」と言っていたけど、
私は充分スパルタに幸せにしてもらったよ
武道館でライブが出来なくても、CDが思ったように売れなくても、スパルタに幸せにしてもらった人はたくさんいるよ


最後のライブも、いつもと同じように楽しくて幸せでかっこよくて、本当にこれが最後なのかな?と何度も思った
全然最後っぽくないんだもん


伊東君が横っ飛びして、ブリッジして、笑っちゃうぐらい予測不能の動きだったり、
眉根を寄せて弾いたり、口を尖らせて弾いたり、かと思ったら急に客の方見てふにゃって笑ったり、
曲が始まる直前にメガネを外すところとか、ハケていく時にふにゃふにゃって手を振る姿も、
焦点が定まってるんだかわからないまま前に出てきて弾く姿も、もう見れないし、
コウセイと向き合って弾き始めるあの曲も、あのギターソロも、あのフレーズも、もう聞けないんだな


伊東君ずっとにこにこしてた。時々顔くしゃっとさせてたけど、泣いてるとかじゃないと思う
髪型カッパみたいだったな。
私5年間ずっと伊東君側でしかスパルタのライブを見たことがないので、
記憶の中の視界が全部ステージ向かって右前からの視点です。
視界の割合も常に8:1:1(あれ)ぐらいだったからものすごい偏ってる。すいません。
伊東君のプレイはこれからもfresh!で見られるけど、やっぱり別物だ。


アンコール3回、3時間半の過去最長のライブ
楽屋からステージに出てくるまでが後ろのスクリーンに映し出されて、SEが初期のI and I surviveだった
伊東君「POGO DANCING」ってプリントされたシャツ着てた


コウセイの第一声が「本日はスパルタローカルズ引退セレモニーにお越しくださいましてありがとうございます」


「バイオレンスサマー」から「春忘却」への流れに足がすくんだ
いい曲ばっかり。好きな曲ばっかり。


本編ラストが「水のようだ」だったのはすごく自然で、そう来るだろうなと思ってたから覚悟はしてた
綺麗で悲しい曲。


「ギャップ」で一斉に黒ずくめのカメラマンが現れて、4人それぞれ舐め回すように撮ってた
曲が終わると疾風のように去っていく
伊東君のブリッジを真上から撮ってたから、この映像見るの楽しみだな
「楽しみ」とか思えるんだって感情が自分でも良くわからないけど、
この日のライブを手元に残しておくことが出来るのは嬉しい
底抜けに楽しいはずの「バレリーナ」で「マイノリティ!マイノリティ!」やってても涙が溢れてくる
「CHAOS」で取り乱して、「GRUNGY SISTER」でめちゃくちゃにかき乱された
このままこの音の中でずっと生きられたら良かった
かっこよくて目の前がチカチカした


「ばかやろう」でコウセイに指名された倉持はいつだったかのCDJでもご指名を受けてた子かなぁ
「21歳、エロいことばっかりか」ってやりとりも、その時してた気がする
「最近ばかやろうと思ったことは?」で「友達が金を返してくれない」とか言っちゃって、
コウセイに「スパルタローカルズが解散すること、じゃないんですね…」と言われて言い直す。
「ここカットするから」そこから倉持の渾身の「ばかやろう」!
ほんとだよ、ばかやろう。こんな気持ちにさせて。


「終わんな!」とか「最初からもう1回やって!」とか言ってる声が悲しい
それ言われてコウセイは「やるわけがねぇ」って笑ってたけど。


最後の最後が「ウララ」っていうのも、らしい。
君はウララ、僕もウララさ。


コウセイが「スパルタローカルズ、大往生!」って叫んで、ライブは終わった
最高のライブだった。今までで一番楽しかったよ。


最後上から下りてきた白い布がステージを覆って、楽器が見えなくなった
もうここから音は鳴らない


やっぱり今日はお葬式だったんじゃないかな。


BGMで流れる「トーキョウバレリーナ」に合わせて、誰ともなく合唱が始まり、その声が次第に大きくなる
「マイノリティ!マイノリティ!」
涙声が混じる。もうこうやってこの変なフレーズで声を上げることもないんだ。
曲が終わっても誰も動こうとしない。


ライブ中もずっと"笑いながら泣い"てたけど、時間が経つにつれてどんどん悲しくなってくる。


スパルタローカルズは解散しました。
またね、ばいばい。本当はばいばいなんて言いたくなかったけど。
ずっとずっと大好きです。
さようなら。


1.バイオレンスサマー
2.パーフェクトソング
3.夜の迎撃
4.春忘却
5.sugar
6.レインボープール
7.ワールド
8.Ghost Town
9.FLy
10.オールドスクール
11.象
12.IdOL
13.ロックとハニー
14.Oh! Good Life, No Good Life!
15.エレベーターエレベータ
16.POGO
17.赤い砂
18.NEW HERO
19.THE CLUB
20.夢ステーション
21.UFOバンザイ
22.GET UP!
23.黄金WAVE
24.パレード
25.ピース
26.水のようだ


EN1-1.森のメロディ
EN1-2.ハート
EN1-3.サイレント
EN1-4.APOLLO


EN2-1.JET JUICE
EN2-2.ギャップ
EN2-3.トーキョウバレリーナ
EN2-4.CHAOS
EN2-5.GRUNGY SISTER


EN3-1.ばかやろう
EN3-2.ウララ


ああ。寂しい。
ふとした隙に涙が出てくる。
最後に「ギャラクシー空港」聞きたかった。


これからもライブには行くんだけど、もうスパルタを見に行くことはない
そんな毎日が想像出来ない。


荒療治のつもりで昨日からずっとスパルタだけしか聞いてないけど、
もしかしたら逆効果かもしれない