火曜日嫌い

やまもとのブログです。

「空気人形」初日舞台挨拶@新宿バルト9

ペ・ドゥナARATA板尾創路是枝裕和監督


ペ・ドゥナは控えめでかわいかった
是枝監督は空気みたいだった
板尾さんはカンヌでも着てた真っ白いスーツが眩しい
そしてARATAはもみあげなくて七三のような妙な髪形で服も個性的で地味な黒縁メガネなのに震えるほどかっこよかった
わたしピンポンのスマイルがベストオブメガネ男子なんですが、生ARATA見て生身に勝てるものはないと痛感
35歳には到底見えない…声小さくて喋ってる間にまとまらなくなってしまうところもかわいい
ペ・ドゥナも来月で30歳。嘘だろ!かわいいぜ!


あらすじを見ると「ちょっと切ない大人のファンタジーなのかしら☆」と思うかもしれないが、
そこは原作・業田義家と是枝裕和監督、それだけでは終わらせない…
「ただいま」と声を掛け、一緒の食卓で会話をしながら夕飯を食べ、セックスをして、朝には「行ってきます」を繰り返す
秀雄と人形(のぞみ・5980円)の生活はとても生々しい
ぺ・ドゥナがおっぱいおっぱいでびっくりした
人形を取り巻く様々な人間模様が悲しく、皆空っぽで寂しくて愛しい
やがて純一と「息」を介して結ばれる人形、生まれて初めて恋をした相手の息で満たされることで幸せを感じる
人形は無垢で可愛い。ARATAは影があって眼差しが色っぽい。声が耳をくすぐるようでキュンキュンした。


とにかく結末が悲しくて。後味が悪い。綺麗だけどリアル過ぎて泣けない。
スタッフロールの後でこんなに呆然とした映画は初めてかもしれない。