火曜日嫌い

やまもとのブログです。

黒猫チェルシー自主企画「黒猫チェルシーホテル 本館1階(回)」@CHELSEA HOTEL

ゲストバンド:嘘つきバービー、煩悩108切符

ゲストがバービーになって喜んでたら直前になって
「煩悩108切符」なるクレジットが追加され、
バンドなのか何なのかも分からない状態で向かえた当日
16:30開場・17:00開演というティーンエイジャーに優しい時間設定
チェルシーホテルって内装もホテルっぽいのだね


15分遅れで開演
煩悩108切符らしき人たちがステージに…あれ?澤君だ?大知だ?
「今朝成田に到着しました」「今日が初ライブです」
…黒猫ちゃんたちでした。
大知もギターを携え、澤君とツインボーカルのようにして歌う


1.タンバリンとモンブラン
2.Don't let me down(The Beatles)
3.ギターマン(BO GUMBOS)
〜澤ギターによるボサノバ調バンド紹介
4.民族(即興)
5.やっとハッピー(Theピーズ)


たぶんこんな曲順だったはず
「やっとハッピー」は大知が高校生の時に学園祭でカバーしたんだそう
澤君は「俺はその時スターリンバーしたんやけど」
「一週間だけ女の子にチヤホヤされました」なんて、リアル色即ぜねれいしょん
衣装も黒猫の時とはテイストが違ってた
「『煩悩108切符』って適当につけたんやけど、検索したら引っ掛かるんですよ、
実際にそういう名前の人達がいるみたいで」
語呂も良いし、いいよね、「煩悩108切符」
最後まで黒猫だって気付かない人もいたみたい。なんだか4人とも爽やかでした。


続いてバービー
アウェイなんだろうなと思ってたけど本当に笑っちゃうぐらいアウェイだった
ティーンが化け物でも見るような顔で見てたよ
「緊張しますね」
MCでは笑いが起きるけど曲が始まると途端にしーん…となってしまう
岩君による茂さんいじりが甚だしい、茂さんどんだけ懐深いんすか
「遊びに来たっちゃろ?」
ねこ、にゃんっを歌い出したところで「これはもしやニャンコ繋がりの対バン…!」とか思ったけどたぶん思い込み
ねこにゃんよりバビブベの方が千布ギターがあっちこっち駆け巡ってるから好き


最後「アクセル一発ズガイコツ出た」ではスピーカーに登って天井のパイプにマイクのコードを通して
ぶらぶらと下がった状態で下からパン食い競争のような状態で歌う
ギタースタンドをステージ上にある小窓に突っ込んでみたり唐突に客席に向かって叫んでみたり、
ライブ終盤に向かうにつれてステージ上がどんどん混沌としていくのが笑える
ふと見ればステージではクララが立ってるし、聴覚でやられて視覚でやられてひたすら笑った
思ってたより持ち時間長くてたっぷり見られて嬉しかった


バービーが引っ込むと途端にどっと人が流れ込んでくる
やっぱり15〜19歳ぐらいの子がほとんどだったように見えた
ステージ上も18歳、フロアも同年代。
ステージに向ける感情がすごい純粋なんだよな
あんな感じのライブを久々に見たかもしれない
あの空間にいた子達にひとりひとり話を聞きたい
このライブ見てどう思った?何で見に来ようと思ったの?他にどんな音楽聞いてる?
おとなのおねえさんもチラホラいた、私もそのうちの一人だが、
懐かしいものを見るような顔でステージを見上げているのが印象的だった


大知のフロントマンとしてもキャラの立ちっぷりは言わずもがな、
やっぱり澤君のギターがめちゃくちゃかっこいい
渋くて粘っこくて、勢い任せではない地に足の着いたギター
1st出た時のインタビューで「内面から湧き出るものとか特にないです。」とか言ってて、
「あ、ないんだ!?」とびっくりした感じがライブ見て蘇ってくる
すっかり大知より澤君ばかり見るようになってしまった
「若いから、初期衝動とか、怒りとか、不満とか、勢い任せでやってるんでしょう」という、
型に嵌めようとするおとなの目論見をするりするりと交わして、
「ただやりたいことをやってるだけですよ」、と飄々と笑ってるようで、翻弄されてしまう


「今年各地の夏フェスで俺が散々罵倒してきた曲です」で「My Generation」
澤君のジャンプが本当に…!絵に描いたようなギタリストジャンプ。シルエットが綺麗。
ベースもドラムもきっちり上手いから唸ってしまう。ベースはすごくしなやか。
パンクっぽい曲の印象が強いけど、2ndに入るであろう新曲はとても開けていて聞きやすかった
「ユメミルクソブクロ」イントロのギターが「スモーキンビリー」まんまでニヤニヤする


ダブルアンコール、「まだやる!?」とか言いながら嬉しそう
イギー・ポップって知っとるか?」という澤君の不遜な態度での煽りと、
学ランを脱いで上半身裸になった大知、ストゥージズの「サーチ・アンド・デストロイ」
イギーポップよろしくマイクスタンドに食いかかるようにして歌う大知、
どんな曲でも瞬時に反応して返してくるお客さん
これを良いライブと言わずして何と言おう。


晴れ晴れとした気持ちで地上に出ると20:00を少し過ぎたところ。
さすが。青少年保護育成条例なんてこわくない。