火曜日嫌い

やまもとのブログです。

キングオブコント2009

スタジオ観覧が当たったのでTBSへ行ってきた
昨年M-1のスタジオ観覧へ行っていたこともあり、M-1との雰囲気の違いも楽しむことが出来ました
スタジオ観覧は10代後半から20代の女性のみ141人。
最初に通されたBLITZ裏手の控え室で番号順に座っていたのが141番までだったけど、
実際の当選人数は150人だったみたい
スタッフさんの話によると応募総数は8千通強。
M-1の時のような緊迫感や妙に落ち着いた空気は全くない。
みんなキャピキャピしていて普通にお笑いライブを見に来たようなノリ。
18:50ぐらいになってから移動の案内。
控え室から階段を降りて、TBS感謝祭の赤坂5丁目ミニマラソンで見慣れた
心臓破りの坂を登って局内に入る
中央にステージ、左右にコント用のステージがあり、客は1ネタごとに体を向けて見る
座ったのはステージ向かって左側の舞台に近い前から5列目あたり。
丸イスで前後の人とほとんど隙間がないほど詰め合って座る。
後ろに銀幕が掛けられていて、その後ろに審査員芸人が座っている様子。


前説として登場したのはエハラマサヒロ
前説が初めて。注意事項や拍手の練習にかこつけてネタやりたい放題。
お客さんもテンションが上がりまくっているから何をやってもバカウケして、
「気持ち良い!あと1時間やっていいですか!?」


松っちゃんがオロナミンCを飲み干していた、「キングオブコント、この後すぐ!」の映像をスタジオのモニターで見る
いよいよ放送時間が迫る。


ダウンタウンは松っちゃんが一歩引いたところから全体を見ていて、浜ちゃんは基本的に進行
映像は基本的にモニターで見る。


スタジオに入る時に見えた紙資料の審査員芸人一覧には名の知れている芸人にマークがつけられていて、
カメラやダウンタウンのいじりはそれを見て行っていたみたい


バッファロー吾郎が出てきた時の反応はそんなになかった。
「う〜ん、ポカホンタス!」は客置いてけぼり


間髪おかずに1stステージが始まる。
煽りの映像がクサくて見ていられない、ネタの前に余計な情報入れてどうするんだ
おぎやはぎが映ると軽く笑いが起きる


東京03
1st「コンビニ強盗」835点


1本目に03ってどういう空気になるんだろうかと思ってたけど、
ボケというボケすべてががっちりハマって笑いが起きた
「ちょうどいい奴いないのか!」で完全に03の世界に取り込まれた
角ちゃんのオーバーアクションと後半での飯塚のキレ突っ込みと冷静な豊本とのコントラストが鮮やか
「店長かわいそうだろ!」からの畳み掛けと最後の「いい人だぁ!」でのオチ、めちゃくちゃ笑った
得点は「これが基準になる」という気負いから、探り探りになっていたんだと思う
それでも835点。客の間にも「高い!」という声が上がる


ジャルジャル
1st「しりとり」734点
こんなに黄色い声が上がるのか。女の子の食い付きが凄まじい。
期待も大きく、ネタもテレビで披露したことのある「しりとり」だったことから笑いやすい状況だったと思うんだけど、
結果として2組目にして101点という大差をつけられてしまう。
これには客からどよめきと不満の声が上がる。これは低すぎた。


03の時には「芸暦が長いから大丈夫でしょう」「もう1本あるからね」などと言っていたダウンタウンが、
2組目からはほとんどネタについて言及しなくなった
「この時点でジャルジャルの優勝はなくなったようなものですけど」という松っちゃんの言葉に客が本気の抗議w


モンスターエンジン
1st「競馬の実況中継」771点


西森さんの声がほとんど聞き取れない。
老人だからそれも想定のうちなのかもしれないけどぽかんとしているうちにネタが終わってしまった印象
一番笑いが起きたのは冒頭の仕込み杖から麻酔針のくだりだった
「通販で買った…高かったぁ」のセリフはスタジオでは聞こえなかった
映像で見ると音声がクリアに聞こえる分、全く違って見える
西森さんの傍若無人な振る舞いがツボに入り、このまま何分かしばらく見ていたいと思えた
得点に対する客の反応は妥当だった。
松っちゃんは「お客さんの反応が微妙」だと言っていたけど、お客さんは終始正直だった


●ロッチ
1st「カツ丼」807点


中岡の過去写真でどよめきが起きるw
ロッチのネタをあまり見たことがないけどこのネタは知ってた
「俺も豚汁!」のあたりからお客さんにネタのロジックが伝わって、
後は積み重ねがパチンと嵌まっていくのが気持ちよかった
後半は繰り返しになっていたので少し飽きられたかもしれない
「ここで我々下手なこと言えませんからね」と意識的に採点への介入を避けるようになるダウンタウン


天竺鼠
1st「食堂」723点


「コント、食堂!」
コント名を宣言するベタベタな入り!
大声を上げながらカキフライ定食を食べる川原に、お客さんは最初何が起きたのか分からないといった様子
名刺交換でひとつ爆笑が起き、お水でもう一つ、そこからしばらく笑いが起きなくて、
最後の椅子を蹴りながらの「ありがとうございましたァー!!!」でやっと来た!といった笑い声。
瀬下さんの手が目に見えて震えていた。
川原さんの人を食った飄々とした受け答えにも笑いが起きる。
ここも点数が低く、少し不満の声が漏れる。


●しずる
1st「冥土の土産」820点


煽りVでの池田の目つきと、村上の気障な発言に笑いが起きる
設定上仕方がないんだけど声が小さい。
くすぐったがるくだりで空気が少し醒めるものの、
しずるらしい積み重ねとループするオチに感嘆にも似た笑いが起きる
かなりの高得点がつき、客席が沸く。
これも映像で見た方が面白かった。


サンドウィッチマン
1st「ハンバーガーショップ」878点


「漫才コント」の「コント」部分を広げたネタ
「…興奮するな」から完全に芸人も客も掌握する
何年も前のネタで、何回見たか分からないネタだけど何度も何度も同じところで涙が出るほど爆笑する
「ホ タテ」「厨房の方、振り返ります」「バナーナシェイク!」「すげー叩き方」「カルロスの方ですね」
「30円のお返しです」「レシートです」「ちょっと何言ってるか分からないです」
貫禄、余裕、圧倒の1ネタ。
最高得点をマークし、誰もが異論を発さない横綱相撲のような暫定1位。


●インパルス
1st「墓参り」767点


圧倒的に後ろの審査員芸人の笑い声が目立った。
客席から笑い声が来ていたのは分かりやすいツッコミや「もういい、たくさんだ」のあたりだけ
客は100%女性なので、男性の笑い声は全部芸人の笑い声
投票しているのは芸人さんだけど、インパルスへの反応を見ると客の起伏の波とうまくリンクしていたと思う


CM中は松っちゃんはセット裏へ消え、浜ちゃんはスタッフと打ち合わせ
審査員芸人はトイレに立ったり体を伸ばしたり。森三中はお化粧直し。
ラバーガールとギース、レッドシアター組などは休憩中も仲良くお喋りなどしていた
個人的にキングオブコメディチョップリンが前後で座っていてニヤニヤしました


天竺鼠
2nd「コンビニ」829点
合計:1552点


「パイのみのる」でお客さん大爆笑
「こまだのアーチ」で芸人大爆笑
この人たち得点取る気あるんだろうか…と思ってしまうほどのやりたい放題
老人同士のコンビニコントからのまさかの強盗、ガムテープのくだりで完全に戸惑う
店員老人を普通に刺してこまだのアーチを頬張り始めたあたりで翻弄されて逆に気持ちよくなってくる
ネタ後、川原さんがずっと口をもぐもぐしている
2本目の方が得点が高くなるのは1本目と相対しているのであって、1本目がもっと高くても良かった
まさに「それ言い出したらキリないですからね」


ここで「誰か分からん子に聞こうかなぁ…」という浜ちゃんの気まぐれでD・N・Aというシンデレラボーイが生まれる


ジャルジャル
2nd「野球のコーチ」805点
合計:1539点


また黄色い声が盛大に上がる。
ジャルジャルらしいネタで、すべてのボケでひとつひとつしっかりと笑いを取っていた
最後のゲロオチはどうだったんだろう…w
それにしても1st、2ndともに得点付けが厳し過ぎたように思う
爆笑を取るタイプではないけど、どちらのネタもとても楽しめた


●インパルス
2nd「空き巣」868点
合計:1635点


子供と一緒に見ていて「何が面白いの?」と聞かれて説明に困る「捜査という名の行為」「ソフレ」
だんだん本官が可愛く見えてくる不思議
「ムードもへったくれもねぇな!」のあたりで足を鳴らしたり手を叩いたりして笑っているのはほとんど芸人
ここで高得点がついたのも、1本目の得点が低かったことに対する穴埋めだったんだろう


モンスターエンジン
2nd「守護霊」855点
合計:1626点


完全に出オチかと思いきや異様なテンションで突き進む西森の一人ボケで間髪おかずに笑いを取っていく
ベタベタな大阪ノリと無機質にも思える一方的なボケ、というかノリツッコミで世界観に巻き込まれる
最後の「お前も見えてんねん!」「シェー!!!!!」で爆発したような笑いが起きた
ばかばかしくてオチでがつんと笑えて楽しかった!


●ロッチ
2nd「巨乳かメガネか」804点
合計:1611点


ロッチはなんでこのネタを2本目にかけてきたんだろうか…
本人たちも言っていたように実際巨乳巨乳言い過ぎだったように思えた
ネタの展開も単調で、ネタ後のダウンタウンの渋い表情と「頑張りましたがどうなんでしょうか」の言葉が
会場の微妙な空気を物語っていた


●しずる
2nd「告白」831点
合計:1651点


1本目が嘘のように生き生きとしていて、しずるらしい爽やかさと居心地の悪い毒が混在する良い笑い
勢いもあってどんどんと笑いが起きていた
それと馬鹿みたいな感想だけど演技がものすごく上手い
1st、2ndともにコンスタントに高い点数を取るあたり、地力の強さを感じる


キングに振られて、今野君の「超面白いです!」がすごく良かった


東京03
2nd「旅行」953点
合計:1788点


ここで旅行ネタをぶつけてきた
これまで何度となく目にしてきたネタだけど、熟成されて旨味のにじみ出たネタを堪能できる喜び
松っちゃんに「ノーミス」と言わしめる出来
953点。もはや何も声が出なかった。客からも芸人からも激賞の嵐
しずるの呆けたような顔と「絶対負けたもんなぁ…」という言葉に賛辞と慰労の拍手。


サンドウィッチマン
2順目「理容室」865点
合計:1743点


とてつもないプレッシャーの中で迎えた2本目。
1本目に比べるとひとつひとつのボケに対する笑いが小さい。
それでも確実に外すことなくボケでもツッコミでも笑いを取っていく
オチでほとんど笑いが起きなかった。ネタが終わった時点で結果は自明だったんじゃないかな。
後ろに置いてあるのが全部スポンサーであるLUXの商品。


結果発表までの間に放心状態の03がステージに呼び込まれる
「5」「6」から「8」が表示されるまでの間が本当に長かった
お客さんの「おめでとう!」という声が入っているけど、あれは本当に心からの声
「ナーイス、ユーモア!」からの「ポカホンタス!」を繰り出せる木村さんのメンタル
改めて映像見たら松っちゃんが絶賛してる。
結果出てからずっと頭がふわふわしてまともにステージ見られなかった
3時間笑いっぱなしで酸欠状態になったんだろうか


今回03が獲ったのは審査員芸人の心情、あの場にいたお客さんの心情、すべてを汲んだ納得の結果
得点が高過ぎるとか低過ぎるとか私も見ている間に色々思ったけど、全体的にバランスは良かった
昨年より格段に見易く、フラットな気持ちとはいかないまでも嫌味なく見られる番組になっていた
あとセットの背景が煩すぎる、真っ白でもいいのに


03は少しはテレビへの露出が増えるようになるのだろうか
良い大会でした。


オロナミンCを貰って帰宅。

残響祭 5th ANNIVERSARY@O-EAST&duo MUSIC EXCHANGE

速水さんがte'で見た時より生き生きとしていた、そりゃそうか
数ある残響インストバンドの中でも世界観が壮大で聞いてて気持ち良い。
半分ぐらい見てduoに移動

昨年の残響祭以来。もっと見に行かなきゃだめだ。
残響のバンドって閉鎖的な印象を受けるけど、アフリカエモは外に開けている
短かったけど踊りまくれて楽しかった。

女子2人ボーカル。ふわっとしてた。

圧巻。
天井がずっとずっと高く感じた。

apneaってこんなバンドだったのか…
曲は面白くないけどライブは面白かった
白シャツメガネボーカルのテンションが高くてたまに空回りして失笑されていた
DUOに移動。

まだハイスイノナサがやってた。DUOは少し押している模様。
今度出るアルバムから残響入りすることになったバンド。
キーボードのフレーズが印象的。女の子ボーカル。

  • ルルル(DUO)

見た目いかついけど曲は悠々としていて綺麗。
ベースがブリブリしてて耳がびりびりした。

サウンドチェック時に白根さんがジャージ着込んでて完全に浪人生だった
火花散ってるんじゃないかってぐらい削ぎ落としてぶつかり合いながらもとても繊細
3ndとのスプリットに入ってるblack sugarがめちゃくちゃかっこいいから聞きたかったんだけどやらなかった
息つくのを忘れる。かっこいいにも程がある。
ライブ終わって白根さんまたえづいてた。
この日30分ぐらいだったのにワンマンなんてやったらこの人燃え尽きちゃうんじゃないだろうか・・・

EASTに戻ったらダイノジが出てきたところ。
ネタやってエアギターやって思い切り笑いをかっさらっていった。
こういうの見ると惚れ惚れする・・・
「『te'』が最初読めなくて、『te』に点々だからずっと『で』だと思ってた」
野音ワッキーダンスを踊っていたおば様がいて、後から聞いたらその人は滝君の叔母さんだった」

お祭りセット。
999見た後だと小手先でライブやってるように見えて鼻白む
そんなわけないんだけど。あんまり面白くなかった。

何曲か見られればいいぐらいの気持ちで移動したら頭から丸ごと見られた。
後ろの方で見ていたら、照明効果でステージにもやがかかったようになって、波多野さんそのままもやに溶けて消えちゃうんじゃないかなとか思う
ゴースト、アップル!の振りが頭から離れません
アンコールに「完璧な庭」
「まだte'間に合うよ〜」との大吾の言葉に背中を押されてEASTに戻ると、こちらも頭からばっちり見られた。ありがたい。

  • te'(EAST)

この日一日te'のためにあったんじゃないかってぐらいの良いライブ
hiroさんはずっとにこにこしていて、たびたびマイク通して感謝と帰ってこられたことへの喜びを口にしてた
マサ氏とニヤニヤしながら背中合わせて弾いてたり、お客さんに拳突き出して吠えたり、体中から感情があふれ出しているみたいだった
hiroさんおかえりなさい。
マサ氏誕生日おめでとう。
卓郎がケーキ持って出てきて、後からチーム残響がわらわらとついてきてハッピーバースデー歌って、
何事もなかったように去って行った後に河野さんが「あいつら何しに来たんだ、俺たちの家に遊びに来たみたいになってた」って言ってたのがおかしかった
その場合河野さんは肝っ玉母さんであると
アンコールは全員出てきちゃって最終的にte'メンバーが誰一人楽器を持っていないというカオス
河野さんのギターは大谷が弾いてたwおい空気読め


長かったけど全く疲れなかった。良い5周年でした。

雁須磨子サイン会@ジュンク堂書店池袋本店

ずっと好きな漫画家の雁須磨子さんのサイン会に行ってきた
講談社Kiss PLUSで連載されていた「いばら・ら・ららばい」と、
竹書房の月刊まんがくらぶで連載中の「かよちゃんの荷物」2巻の同時発売記念
今までにも何回かサイン会をされていたようだけど、参加するのは初めて


やっぱり同じものを好きになるだけあって、今日参加していたお客さんは年代も雰囲気も
自分に近いというか、なんとなく親近感を感じるような方々が多かったな
何人か男性もいた。


コミックスどちらかへのサインだったので、「かよちゃん」にお願いした
須磨子せんせいは漫画のイメージ通りのふわっとした雰囲気の方でした
サインに添えられた自画像がかわいい
かよちゃんマトリョーシカとお手製の消しゴムはんこをぺたん。
おみやげにカラーイラストがあしらわれたカレンダーをいただいた。


雁さんの漫画は一般誌、女性誌とずっと読んできたので
この人があの話やこの話を描いてるのか・・・と思うと不思議な気持ちだった
ていうか私漫画家のサイン会自体初めてだった!

劇団PATHOS PACK『ユエナキ子』 〜ドウシテ、イキテイルノダロウ・・・〜@吉祥寺シアター

キャスト
宇梶剛士/金井良信/平野貴大/沢井正棋/石田恭子/中山祐一朗/石井里弥/松本キック/高木珠里(劇団宝船)/endy/大西智子(あなざーわーくす)/山本浩貴 (PU-PU-JUICE)/木雅代(あなざーわーくす)/石川伸一郎 /小出奈央/青柳尊哉/岡田優 


キックさんを見に行ってきました
松本ハウスが「JINRUI」にコンビ名を変えて活動再開するのに合わせて、
松本キック」から「シンカ」へ名前を変えられるとのことで、この公演が「松本キック」として最後のお仕事になるのかな?


そもそも論になってしまうんだけど、演劇のエンゲキエンゲキしたところが非常にこそばゆい
大人数で一定のリズムを保ってドタバタしたり、意味のないことを意味があるように大仰に話したり、
そういうのがとてもくすぐったくて、開演から終始もじもじ、そわそわしてしまいました
あと声が大きいから威圧感があって覚悟しておかないとドキドキしてしまう
慣れてきてからはまともに舞台を見られるようになった。エンゲキは慣れが必要…
でもやっぱり生身の人間が発する迫力とエネルギーはものすごかった


恋人の「健君」を交通事故で亡くしたOLの「ユエ」が自分の内面と対峙することで先に進もうとするお話
「個性」というのは他者からの認識によって初めて「個」であることを自覚するのであって、
他者の介在しない世界においては「個」は何の意味もなさない
劇中では「社員証」が象徴的に使われていたけど、属するものが何もない、自分であることを証明できるものが何もない状態で「あなたは誰?」と問われた時に果たしてどうやって「自分」というものを説明するのか?
そういうことに対しての捉え方を提示された、ような気がした
自分が自分であるために最も必要だった存在が突然なくなってしまった時の喪失感と絶望が痛々しかった
寄りかかったり、頼ったり、集団に紛れてしまったり、自分の力で立たなくても良かったりするのって楽だものね
同僚の顔がある日様々な色で塗り分けられて見えるようになってしまうという、直球な「顔色を窺う」の暗喩もあった
作ったものの食べずにそのまま三角コーナーに捨てたパスタの食材である腐りかけの野菜たちが、
会社の人間の姿を借りて毎夜現われ、そこに宇梶さん扮するゴキブリが野菜を食べに出てきて殺虫剤で退治、
臭いのする野菜にも脱臭剤をかけて片付ける…というくだりの意味が全然分からなかった。
「臭かったなぁ…まるで『まだ生きてるんだー』って言ってたみたい」というようなセリフもあったので、
「生きる」ということについて描写しているんだと思うけど前後の繋がりも全くないし…うーんうーん


とてつもなく想像力を要求されるので気付いたら前のめりになってた。
キックさんは職場では上司、ユエの内面世界ではドクターと、ツッコミ件ストーリーテラーのような良い役でした!
あまり滑舌も良くないし(すいません)時々セリフが聞き取りにくかったりするけれど(すいません)、
佇まいと立ち姿とツッコミの間合いが素敵でした。好きです。


主演の石井里弥さんは元々クレジットされていた女優さんの降板により、2週間というわずかな稽古期間で参加したらしい
見事に「ユエ」という、誰でもなくて誰でもある、とても難しい役を綺麗にこなしていたと思います
中山祐一郎はなんであんなに声ひっくり返ってるの?演技が一番素っぽくて安心して見ていられた
この人もアメーバ俳優だなぁ、印象が全く定まらないや


途中、泉が満たされる場面で舞台セットだと思っていたステージ上方の巨大な蛇口からじゃばじゃばと本当に水が溢れてきたのにはびっくりした!
ステージが一部ぱかっと開いて、そこに水が流れ落ちる。
効果音ではないリアルな水音にこちらの心も洗われるようだった。
見終わった後に清清しさを感じたのはこの水のおかげもあるのだろうな
あとユエが「健君」に膝枕してもらいながら大好きな本を読んでもらってたのに、気がついたら別の人と入れ替わっていた!というシーンの簡単なトリックに簡単に引っ掛かってしまった…


高木珠里さんがとてもパワフル!
舞台に出てきただけで場の空気を全部持っていってしまうほどの勢い
青柳尊哉さんがイケメンだった!イケメンはいいものです


声だけが聞こえる場面がいくつかあったけど、宇梶さんの声はすぐに分かる
声も体も動きも大きいけどどこかかわいい、熊っぽい。
wiki見てたら「好きなお笑い芸人は江頭2:50。宇梶の携帯の待ち受け画面も江頭である。」って書いてあった
宇梶さん大好きです


隣の席の人が30分置きで手にキンカンを塗るもんだから終始キンカン臭くて仕方なかった
あんな締め切られた空間でアンモニア臭を漂わせるとは何事か!


加賀谷君が見に来てた。私服の加賀谷君は完全にカタギではない

スゴイ・インディード@新宿LOFT

opening act:黒猫チェルシー
ザ50回転ズ/MO'SOME TONEBENDER/ELECTRIC EEL SHOCK


また大知はバナナ食べながら出てきた、4回見て4回ともバナナ食べてる
うたの日コンサートでやってた最後に台持ってきて全員でポーズ決めて終わるっていうのはあの日1回だけだったのかなぁ
初めて見た日にそんなことやってたからその印象が強くて困る
映画見た後だもんで、大知と「乾純」を同化してしまって非常に甘酸っぱい気持ちになった…
4人ともみるみるうちに垢抜けてきていて、そんなところでも19歳の威力を思い知る
相変わらず澤君が気になる。弾き様もかっこいい。
opening actなので持ち時間は20分ほどしかなく、MCなしで5曲ほどを立て続けに演奏


50回転ズこんなにちゃんと見るの初めてかもしれない
すごく良く出来たエンターテイメントショウ。賢い。
全員歌う。お揃いの衣装でお揃いの髪型ってそれちょっとときめく
やってることは正統派ガレージロックなのにお客さんに女の子がとても多いのは
そういうところも影響してるのかな
「イールショックが新しいの出すって?そんなの関係あるか!!」
漫画みたいで楽しかった


モーサムの今のSEアガる。
私の親と同じかもしくはそれ以上かと思えるマダムが、モーサムT着て最前列にいらして我が目を疑う
すばらしいな。音量むちゃくちゃでかかったけど大丈夫だったんだろうか
わざわざ「武井が何か喋りたいって」と振っておいて、武井が話し始めたと思ったら「あったまっのなっかの」
勇の「エビバデセイッ!」と「ヒュー!!!」が面白過ぎた。最近勇どうしたの。
「なんとかショックとかいう人達がこの後出てくると思うけど」
「イールショックがこの先もずっと続いていきますように…あと二度と捕まりませんように」


TIGER
ロッキンルーラ
冷たいコードからのメドレー
新曲
ダムダムからのメドレー


新曲はここ何回かやってる暗めのやつ
最近バンドも客もまた若返って来てるのが面白い


イールショック初めて聞いたし初めて見た!
いやー、楽しかった…
曰くメタルなんだけどとっつきやすくて突き抜けてて分かりやすかった
ドラムが全裸で局部にルーズソックスを装着しただけの姿で叩いてて衝撃を受けた
MCでは一人で勝手に喋りMCの間だけTシャツを着る
「今日出てくれたモーサムトーンベンダー ズ、黒猫チェルシー ズ、あと4、50回転ズもありがとう」
「ダニーと、ドリーと、シュバイツァー
「あとはwikipediaで調べてください」
面白かったなー・・・たぶんまた26日も行くので楽しみです

9mm Parabellum Bullet 999[アットブドウカン]@日本武道館

9mmらしいバカみたいでかっこいい武道館公演だった
2階南スタンドP列というかなり上の方で見ていたんだけど、ステージとの距離を感じることはほとんどなかった


開演時間ギリギリに駆け込み、超満員の場内と思ったよりシンプルなステージセットを眺める
「ステージに物を投げたり、味噌を投げつける行為は禁止です」だの、
ファミコンスーパーファミコン、味噌、本マグロの持ち込みは禁止とさせていただきます」だの、
「他のお客様のご迷惑となる行為を行われた場合、味噌まみれになる危険がございます」だの、
「神輿を担いだ集団が乱入した場合、また、その集団が危険な状態になった場合」だの、
巫山戯た場内アナウンスにニヤニヤしながらデジタル時計を見ると、「19:05」…
もしや?と思いながらも、「19:08」あたりで再度場内アナウンス。今度は普通に。
「08」が「09」に変わっても場内アナウンスは続き、さすがにそこまではしないか…と思っていたら、
暗転、アナウンスをたたき切るように爆音でAtariが鳴った!!!「2009/9/9 19:09」に開演!
いやぁ…バカだ。そういうところが好きだ。
4人出てきて、ややあってからバンッ!と爆発音がしたと同時にステージ背面にあった「999」のフラッグが落ち、
いつものバックドロップが現れると、1曲目は「(teenage)Disaster」!


「みんなもう慣れた?『ライブハウス武道館』には。…この次に『ここは東京だぜ』って言わないといけないね」
若い子がロックの源流としてこういう音楽に触れられてこういうライブが見られるというのはとても幸せなこと
私はこの年にして9mmでヘドバンデビューしました
次の日に首に来る壊滅的なダメージを考えなければ非常に常軌を逸したおかしな愛情表現です


「昨日ここで長渕剛さんがやってたらしいね。昨日も行ったって人いる?…いないか」
「そもそも9mm Parabellum Bulletっていうバンド名じゃなかったら、こんなに9じみた人生を送ることはなかったと思います」
「人類が生命維持装置を発明し続ける限りはやっていくので、みんな7990年後に会おうぜ」


「Cold Edge」じゃない方の新曲はダークで歌詞もエロくて赤い照明が良く似合っていた
こんなバカみたいなバンドなのに時折艶っぽくてその度にはっとする


「Black Market Blues」で一際大きな歓声が上がっていたのが印象的。


くるりのトリビュートアルバムへの参加については、
くるり側から『GO BACK TO CHINA』か今回参加した曲のどっちかをやったらいいんじゃないかって話をいただいてたんだけど、
『GO BACK TO CHINA』は何度聞いてもイントロがどうやってるのか分からないので無理ですってことでこの曲になりました」とのこと
9mmの「GO BACK TO CHINA」も聞いてみたかったなぁ
そして「青い空」!
イントロは完コピかってぐらいそのまんまで、意外と素直にやったんだな、とか思ってたら間奏からメタル化したwww
原曲にある元々のカオスと変態性が9mmのアレンジで捻じ曲がった方向に進化していた
そこから「もう1曲!」でメタリカバー。メチャクチャだなぁ。


武道館ライブが座席指定で決まった時はオールスタンディングじゃないのかよ、ってことより
面白いことになりそう!って気持ちの方が強かった
武道館と9mmの相性がとても良いような予感がした(実際、その予感は当たっていたと自負)
オールスタンディングじゃないから行かないって人は何をしにライブに行ってるんだろう
周りが盛り上がってないと盛り上がれないようなバンドじゃないのに。
思ったのは、“アットブドウカン”って、MR.BIGか…ってことぐらい
アリーナも1階席も2階席も、ライブが進むにつれてどんどんタガが外れていったように見えたし、
ステージ上のメンバーも去年の9/9にLa.mamaで見た時と変わらないぐらいのパフォーマンスをしていた
世代的に武道館だから、という気負いはないのかと思ったが、あのどでかい日章旗に見下ろされながら
すり鉢状の客席から1万人越えのお客さんに見られるというのはそれだけで普段のライブとは異次元だな


滝の左手が限界に来ていたようで、後半は頻繁にアイシングやテーピングをスタッフにされていて怛然した
そのせいで「Supernova」のギターソロに間に合わなくて、急遽口笛で対応


こういうちゃんとした現役のロックバンドを武道館で見るのは初めて
なかなか良いよ、ライブハウス武道館


1.(teenage)Disaster
2.Mr.Suicide
3.Termination
4.Trigger
5.We are Innocent
6.Psychopolis
7.Hide & Seek
8.Cold Edge
9.Wanderland
10.Sundome
11.atmosphere
12.悪いクスリ
13.interceptor
14.Heart-Shaped Gear
15.新曲
16.Supernova
17.Vampiregirl
18.青い空
19.Motorbreath
20.次の駅まで
21.The World
22.marvelous
23.Talking Machine
24.Black Market Blues
25.Punishment


アンコール
1.Beatiful Target
2.Living Dying Message
3.Discommunication
4.sector


シークレットシングルと「ぶどう缶」配布のため敷地から出るのに30分ほどかかる。
ライジングでお馴染みの米のにおいのする袋を持って帰宅。
シークレットシングルを開封、トレイを外した紙に書いてあった注意書きもやっぱり味噌押しだった