火曜日嫌い

やまもとのブログです。

TOWER RECORDS presents"MAVERICK KITCHEN"@LIQUID ROOM ebisu

JAPAN-狂撃-SPECIAL/ゲタカルビ/THE PRODIGAL SONS/KENZI/SA/
Zi:LiE-YA/毛皮のマリーズ/THE BACILLUS BRAINS(THE 日本脳炎)/怒髪天


タワレコの国広さん(月刊怒髪店や毛タワのマレコZを仕掛けた人、クニヒロック)の主催による、
あまりにも濃すぎるイベント
会場に入った時から空気が違う。どろどろしてる。
今日はとんでもない一日になるなあ、という予感がする。
15:00に開演して22:00過ぎまで、どっぷり漬かりっ放しの7時間
合間にはタワレコスタッフによるDJ



この日見ていて思ったのは、やっぱりフロントマンというのは偉大であるなあ!と思った次第
仲野茂さん、森重さん、KENZIさん、TAISEIさん、桜田さん、そして今年63歳になる柴山さん、
JUNZOさんも志摩さんも、そしてもちろん兄ぃも、
全員眩しくてかっこよくて色っぽくて、何度無意識のうちに「かっこいい…」と呟いたことか



そして4人組のバンドはボーカル=カリスマ・ギター=男前・ベース=かわいこちゃん・ドラム=オチというフォーマットが
当てはまる!と思った次第
くるうもSAもマリーズも日本脳炎怒髪天も、みんなそうでしょう!(暴論)
この日は特にKENZIさんと日本脳炎の火野さんとジライヤの内藤幸也のかっこ良さにギュンと来た
KENZIさんは歌声がいつまでも変わらないし歌うまいし
「傷だらけのローラ」と「落陽」のカバーも最高だったし、
さすがに何十年も同じスタイルで一線を張っている人は安定感が違う
「Bravo Johnnyは今夜もHappy」を聞くとテンションが最高にアガるし、「Diana」を聞くと胸がキュンとする
火野さん見た目地味なのにギタープレイかっこ良過ぎた。桜田さんはエロかった。
マイクくわえて先っぽにちゅっちゅしてた。あわわわわわ


柴山さんは完全に化け物でした。誉め言葉だよ!


くるうはこんなどす黒い一日のトップバッターを完璧に勤め上げてた
「今日はお祭りやろ?アホにならんでどうすんねん!」
「後ろのやつらもかっこええと思ってんちゃうん!」
JUNZOさんの目力が強くて全員のパフォーマンスも決まるところ決まっててすばらしいよ。
お客に「なめちゃんかわいい!」って言われて「かわいい〜!?女ちゃうぞコラァ!」のやり取りとか最高。漫画か。
マリーズは最後に志摩さんが一人で清志郎の「世間知らず」を弾き語り。
爆発するようなライブなのに、ずっとひりひりするような寂しさや痛みを感じる
「ビューティフル」は去年から何回聞いたか分からない。生きてて良かった。
志摩さん肌白いなー。


この日ゲタカルビはあの曲のワンフレーズを披露し、柴山さんは「忌野清志郎に捧げます」と1曲を歌い、
日本脳炎は火野さんが「21世紀のRCサクセションを目指します」と告げた。
ステージ上も客席も、ずっと胸にあの人を思いながら進行していく。


大トリは怒髪天
さっきまでSAで肩車して大騒ぎしていたモヒカンやロカビリースタイルのお姉さん達も入り乱れてスタートを待つ。
そうして登場した四人は、喪服、だった。
4人とも黒いシャツに黒いパンツ。兄いはそこに白文字で「for beautiful human life
「神様のバカヤロウ!」
「今日は一人じゃなくて良かった。一人だったら寂しくてずっと泣いてた。みんながいるから大丈夫」
「今日は、弔い合戦だ。」


恐ろしささえ感じるほどだった。
兄ぃの眼差しが鬼気迫っていて、伝えよう、残そう、しがみつこうとする姿が凄まじかった
今日呼んでくれたタワレコのスタッフのリクエストに応えて、と「五月の雨」!
こんなに心に土砂降りの雨が降るような「五月の雨」は、初めて聞いた。
優しく、暖かく、でも切なく寂しい。
涙は簡単に流して良いものじゃないのは分かってるけど、ぼろぼろこぼれてくるのを止められない
続いて「はじまりのブーツ」がぐずぐずになった気持ちに刺さる。

「今日はとんでもないメンツで…なんで俺達がトリなんだよ!」と言う兄ぃに、
「他に誰がおんねん!」と野次が飛んできたので振り返ると、野次っていたのはくるうのメンバーだったw
「くるうと出番変わってもらいたかった、今度から『狂撃』の上に『どはつてん』って書いておくから、一文字足らないけど」
「俺達SAと年変わらないのに、新聞に『押しも押されぬアラフォーバンド』って書かれた…
押しもしてねえし引いてもいねえよ!」
「しゃべれもしないのに英語で歌ってる歌なんて聞かなくていい!やっぱり日本人なんだから日本語で歌えって」
「TAISEIはいいんだよ、英語喋れるし、かっこいいし…」
あと柴山さんいじり。「『嬉しい気持ち〜』って歌われても、嬉しい気持ちじゃなくなっちゃう」


「ビール・オア・ダイ」の「タリラリラリ〜」のところを「なめなめな〜めなめんなよ〜」に変えて歌ってて、
客席に紛れてたなめちゃん大喜び。「This is なめんなよ!」
ダイブがんがん来て頭がくがく。メイド服来た男の人が何度も飛んで来たようなw

怒号のような歓声とともにアンコール。
「最後はみんな溶けてバターみたいになっちまえ!」で「美学」!
なにもかもすべて吹っ飛ばすような、一瞬のこと
シミさんがフロアの柵に乗り上げて吠え、王子がいつになく力のこもった眼差しでギターを鳴らす
兄ぃは時折客の手に触れながら叫ぶ。
「俺達は勝手に先に死んだりしねえから!」


「死ぬなよ!」

1.酒燃料爆進曲
2.労働コーリン
3.マンイズへヴィ
4.五月の雨
5.はじまりのブーツ
6.ビール・オア・ダイ
7.NO MUSIC,NO LIFE


EN-1.美学


マグマに巻き込まれたような状態のフロアに響いてきたのは、「雨上がりの夜空に」だった。


自然と声が重なり、合唱になる。
1曲丸ごと、全員で声の限り歌い続ける。
涙声とがなり声が入り混じった歌声が、きっと、向こうに届いたんじゃないかな。